女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

飛鳥 II に乗ってみた ~ 伊豆諸島&相模湾ショートクルーズ


船旅も覗いてみたかった世界です。


退職したとはいえ、起業したばかりではさすがに、長期間のクルーズは都合がつきませんから、昨年初めて乗船したのは、クリスマスシーズンに企画されたショートクルーズでした。


横浜 大桟橋から、2泊3日で伊豆諸島を巡って相模湾経由で帰航するコースです。どこにも寄港しませんから、中日はゆっくり船内生活を楽しめます。初心者が船旅を経験するのにぴったりだと思いました。




飛鳥II は、ひとり旅にもありがたいクルーズ船です。部屋はすべてツイン仕様ですが、バルコニー付の部屋をひとりで使っても、1割増の金額で利用できるプランが設けられています。今回はこれを利用しました。


飛鳥II の乗客定員は 872名ですが、いまは半数に制限されていますので、私のような初めての顧客にとっては、予約がかなり取りづらいものでした。常連さんの事前予約でいっぱいになってしまいますから。予約できても、直前にPCR検査キットが送られてきて合格しないと乗れません。さらに、高齢者を中心に直前のキャンセルも結構あったそうで、結局、乗客たった 120人という、奇蹟のような、ゆったりクルーズの出航となりました。


乗船は15時ごろから順次始まるので、早めに行って、船内のカフェでさっそく評判のハンバーガーを食べながら出航を待ちました。ディナーに備えて、ハンバーガーもポテトも、小ぶりです。


17時に桟橋を離れ、約15分でベイブリッジをくぐって外洋に出ました。幸いこの夜の海はおだやかで、フランス料理のディナーもゆっくり楽しむことができました。メインダイニングでは、着物やカクテルドレスの人もいましたが、普通のおしゃれ着の人がほとんどです。この辺の匙加減がわからなかったので、洋服や靴もあれこれと多めにカバンに詰めて、今回は普段の旅行よりも荷物が大きくなりました。事前に宅急便で船の自室まで送ることができますから、心配はいりません。




クリスマス特別エンターテイメントや、飛鳥II 専属の一流マジシャンのショーを見ていると、いつのまにかけっこうな時間になっています。22時を過ぎると、夜食も供されます。この日のメニューは、みぞれつみれ汁。もちろんしっかり頂いて、大浴場のお風呂に入って、一日目が終わりました。



2日目は終日クルーズです。三宅島、御蔵島、神津島、大島などを間近に廻ります。その景色を眺めながら露天風呂に入ったり、カジノでルーレットに挑戦したり、アイスやケーキなどのおやつも、カフェにいけばいつでも食べられます。イベントの空き時間には、ショッピングフロアを散歩しながら、一日中まったりした時間を過ごしました。


ビンゴ大会は、乗船者数が少なかったこともあり、ほとんどの人が何らかのプレゼントに当たりました。そんななか、最後まで呼ばれず、何ももらえず、でした。まあ、ここで運を使わなかったことを吉としましょう。


廊下に、通算1千泊を達成した顧客のプレートが飾られていました。橋田寿賀子先生のお名前を発見しました。


最終日は、朝食をいただいてしばらくすると、ベイブリッジを再びくぐって、もう横浜港に帰港です。もっと乗っていたいけど、またいつか、ね。


会社を定年退職して、「いつか」が「いま」となった身にも、いつか... がありました。


おしまい。