女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

退職して思うこと(18)~FINAL

定年退職の記念の卒業旅行は、エジプト12日間。長旅になるので奮発して、 ビジネスクラスで、ゆったりした旅程のツアーに入りました。全部で9名の参加者でした。


ナイル川を上流のアスワンまで3泊4日でクルーズして、アスワンハイダムも展望台から見下ろしました。かつて教科書で学んだものが、本当にそこにあった!という感想です。エジプトは意外にも日本政府と親交が深く、カイロ大学にも日本語学科があったりして親日派の国でした。

アスワンハイダムを望む


帰国して退職後に、まず向かったのはハローワークです。長らく雇用保険を支払ってきましたので、今度はしっかりもらう番です。退職後の仕事はまだ決まっていませんから、失業保険を申し込みました。定年退職者なので150日分がもらえます。ただ、仕事探しの事情はさまざまなのに、履歴書の書き方みたいな講義を皆、一律に受けないといけないのは、いかがなものでしょう。

並行して資格試験に向けての予備校に入りました。効率よく学ぶにはやはりこれが有効です。授業料が30万円程かかりましたが、雇用保険の教育訓練給付制度と定年退職者割引が使えましたので、だいぶ安くなりました。数カ月後の試験まで、若い人に混じって毎週通いました。教室は40名程でしたが、最終的に合格できたのは8名だけでしたから、なかなかの狭き門でした。60才以上の合格率はもっと低かったので、エジプトから帰ったあとは、毎日、朝から夜まで勉強に励みました。

その甲斐あって、ちょうど失業保険が切れてしばらくする頃に、資格を取得することができました、さっそく事務所開業に向けての準備に入りました。ここからは、別途、記したように、事務所開業のお話になります。


会社員の頃のお話は、これで御仕舞です。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。


会社員の頃のエピソードはまだまだありますので、思い出したときに番外編で掲載させていただきます。