女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

退職して思うこと(17)~定年退職

サバイバルゲームを続けているうちに、いよいよ定年退職の日が近づいてきました。前年ぐらいから、日々、待ち遠しい気持ちで過ごしたものです。退職後のことを現実問題として考え始めたのも、この頃です。個人事務所を始めることにしたのですが、その経緯は別途、「起業した理由」というタイトルで記しましたので、そちらをご覧いただけると幸いです。

私の勤める会社では、退職日は60歳になる誕生月の末日と決められています。30年以上勤めているので、その時点で有給休暇は、前年の繰り越し分を含めて46日ありました。私は1月生まれなので、11月後半から年末年始を挟んでずっと休めることになります。せっかくなので、この間に記念の海外旅行に行くことにしました。

長年にわたって勤めた甲斐もあり、退職金はそれなりの金額になりました。全額一括受け取りでも、一部または全部を月払いの企業年金としてもよく、もらい方はいろいろ選択できます。私は将来の安心を手に入れることを優先にして、ほとんどを終身の企業年金にしました。よって退職してから毎月、会社から一定額が振り込まれています。


現金で受け取とった分は、住宅ローンの早期返済と海外旅行に使いました。住宅ローンは、この先どこまで生きるか(支払うか)不明なので全額返済してしまうこともありません。月々の返済額が3万円程度の軽いレベルになるように返済しました。


65歳までは嘱託でそのまま勤めることもできますが、処遇は期待できませんし、いろいろやりたいこともあるから時間の方が大切です。それに、結局65歳になったときに何かを始めるのでは同じことです。生活費も自分だけですからなんとかなります。ここは1日でも早く次の状態に移行するのが得策でしょう。

ささやかな退職パーティが開かれ、お約束の花束ももらいましたが、退職についてはとくに感慨もありません。親しい同僚はほとんど皆、すでに他社へ転職していましたし。


やっとこれで「刑期」を終えた、という安心と開放感でいっぱいでした。