女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

とんぼちゃん、Again

このごろ ニューミュージックをまた聴くようになりました。


ニューミュージックというのは、70年代のフォークソングブームのあとから 80年代にかけて流行った音楽です。フォークにロック調を加味したものと言われています。もちろん最近の曲もよく聴きますが、列車旅や車を運転しているときなどは、周りの景色に合わせて思いつくままに、松山千春、N.S.P.、ふきのとうなど、当時のアルバムをいろいろ再生してみました。


ニューミュージックが流行った当時は高校生でしたから、友人らとLPレコードの貸し借りをよくやったものです。その中のひとりが、秋田出身の同級生が結成した「とんぼちゃん」という、デュオグループの熱心なファンでした。地元のラジオ番組に応募して当選したチケットで、彼らのコンサートに引っ張って行かれたのも良い思い出です。大ヒットはなかったけれど、彼女の影響で、私も最後には大好きになりました。


そんなことがあったことも、忙しい会社員生活の中では、これまで一度も思い出したことはありませんでした。それでも記憶の中にはちゃんと残っていて、数十年ぶりに出てくるのですから、不思議ですね。


急に懐かしくなってアマゾンで探してみると、「とんぼちゃんゴールデン・ベスト」アルバムがCDとなって発売されていました。さっそく取り寄せてみました。もう記憶している人は少ないでしょうが、代表曲のひとつ「奥入瀬川」を初めとして、いま聴いてもステキな曲がいっぱい入っています。来年の春になったら、高校生のころに思いを馳せた、奥入瀬川の渓谷に出かけてみようと思います。



改めて聴いてみると、このころの曲は、総じて歌もうまくて安定しているし、歌詞やメロディーもきれいで、落ち着いて聞けるものが多くあります。ときどき、「女は待っているだけ・・・」など、さすがに歌詞が古いなと思う部分もあったりしますが、この際、目をつぶりましょう。


そういえば、父親も晩年になってから演歌のテープをよく聞いていました。もしかしたら、親世代の演歌にあたるものが、我々の世代にとってはニューミュージックの音楽なのかもしれません。