女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

開業のご挨拶まわりで思ったこと

退職後に資格を取り、個人事務所を開業しました。


九州に住む中学時代の同級生が、開業祝いを送ってくれました。生花ですが、真空のケースに入っているので、ずっと綺麗なままです。


30㎝ 近くの高さがあって見栄えのするもので、とっても素敵です。さっそく事務所に飾りました。




ご挨拶まわりでは、地域の方を中心に、「こんど開業しました」と言って、名刺と内祝い(タオルやお菓子など、ちょっとしたもの)をお渡ししました。多くの皆さんは、「おめでとう。じゃあ、何かあったらお願いするね」と言ってくださいます。


仕事を受ける際には、案件に関する個人情報などをいただくことになりますから、実際は、知り合いには依頼しにくいものです。ただ、その方の周りで、何かお困りの方がいらしたら、ご紹介していただけることもあるかもしれません。



ですからこちらも、そんなふうにリップサービスをいただければ十分なんです。
でも中には、ごく稀にですが、「私も同様の資格をもってるから、何か仕事あったら回して」や、「おめでとう。ところで自分の主催する研究会に参加しないか?」などの逆売込みをもらうこともありました。


オープンしたての今は、事務所を軌道にのせることで頭がいっぱいです。お金も出ていくばかり。とても他のことまで考えている余裕はありません。研究会の方は曖昧にご返事していたら、会事務局から年会費1万円の請求書が届いてしまいました。さすがにその時点で、はっきりとお断りしましたが。


また別の方からは、「仕事が来たらお祝してあげるね」と言われ、要するに開業祝いをスルーしたかったのでしょう。その後も、音沙汰はありません。この方も、「おめでとう。じゃあ、何かあったらお願いするね」とだけ言ってくださっていれば、私の中でイメージを下げることもなかったでしょうに。


長く会社員をやっていましたから、起業するのはもちろん初めてですので、その立場になってみないと分からないことでした。もしも、こちらが開業のご挨拶をされたら、奇をてらわずに、冒頭のように、御祝いの言葉をお伝えしようと思います。