女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

名刺を自作しました

個人事務所を開業するにあたって、名刺を自分で作りました。アマゾンで名刺印刷用の用紙を買い、自宅にある普通のインクジェットプリンターで印刷すると、業者さんに頼んだもののようにきれいに仕上がりました。


1枚の用紙に、白紙の台紙が10個並んでいて、ポストイットのような素材のシールでつながっているだけです。プリンターでA4用紙と同じように印刷したら、シールをはがして台紙をバラバラに取り外します。だから縁の点線切り離し跡もありません。


名刺は業者に依頼したら、発注枚数にもよりますが数万円はかかりますし、こちらは自由に変更や修正がすぐに入れられるので、本当に便利なグッズです。


裏面にはちょっとした自分のプロフィールと趣味を書き入れました。渡した相手と会話のきっかけになればと思ったからです。


当初は「A社を退職して事務所を開設・・」と記載したのですが、試しに友人に見てもらったところ「A社を定年退職して・・」に変えるよう、強く言われました。年がバレるので嫌だと抵抗したのですが、それでも彼女は、その方がいいと言って引き下がりません。「ちゃんと最後まで勤め上げた、ということが信用につながる」のだと。


同期入社で部署も近く、入社以来ずっと仲良くしてきた友人です。普段はあまり主張することはなく、だいたいいつも私のすることに賛同してくれるタイプなので、その時はちょっと驚きました。


彼女は50才になる前に早期退職しています。リーマンショックの不況のときに、会社が退職金の割増しを条件に退職者を募った際に、自ら手を上げました。体力の限界を感じていたそうです。退職しても、同期入社の社員の旦那さんがいるので生活に困ることはありません。


そんな彼女が、定年まで勤めたことを評価してくれたことを嬉しく思いました。会社員時代から使っている TUMI の名刺入れに入れて、年代が即時にバレてしまう名刺を今日も持ち歩いています。