女ひとり 定年退職後の日々の暮らし

いつか行ってみたかった場所、いつかやってみたかったこと。その「いつか」が「いま」となり、実行に移す日々を綴ったもの。

退職して思うこと(9)~ 海外での休日の過ごし方

欧米のオフィスは、午後5時を過ぎると誰もいません。スコットランドの工場でも、金曜日ともなると、午後3時ごろから、ゲートに向かって帰宅する車列ができました。日本では毎日、会社のカフェテリアで夕食をとってから、夜8時ごろまで残業するのが習慣でした。 ここでの滞在中にすっかり、午前中から効率のよい時間の使い方を心がけるようになりました。 緯度が高いスコットランドは、夏季は午後10時ごろまで明るいので、…

退職して思うこと(8)~ 海外工場での仕事

工場の量産が始まると、予想どおり、まともに動作しない不良品が、多数でてきました。 工場の担当者は、すっかり私を頼りにしています。なんとか落ち着いた素振りで、日本を出発するときに先輩に言われた確認手順を思い出して、それに従って取り組んでみました。 教えられた通り、大半の原因は、部品にハンダが十分についておらず、電気回路が動作しないことでした。これは注意深く目視することで、不良個所を容易に発見できま…

退職して思うこと(7)~ スコットランドに着いた

米国系企業の海外出張は、ユニークです。 現地の空港に着いたら、あとは自分でレンタカーを運転して、宿泊するホテルまで移動します。基本的に海外でも国内でも、出張は、ひとつの目的に1人です。 他部門の社員が、別の任務で同時に行くこともありますが、飛行機がたとえ同じになっても、各自でレンタカーを借りて、それぞれ予約したホテルに向かいます。そして翌日、出張先のオフィスに現地集合するのがあたりまえでした。 …

退職して思うこと(6)~ 海外出張へ

外資系IT企業に入社して、7年ぐらい経った頃です。 パーソナルコンピュータ製品の開発の仕事をやっていましたが、部署の中ではパッとしない社員だったと思います。自分なりにがんばっていましたが、いろいろとハンディがありました。 理学部出身でしたから、工学部で実践的な訓練を受けてきた社員と比べて、基礎的な技術面で劣っていたこと、チームに女性社員はひとりだったので、ノウハウ的な情報があまり回ってこなかった…

退職して思うこと(5)~ セクハラおやじ撃退!

外資系企業といっても、働いているのは日本人の男性です。会社の制度としては平等でも、現場はそうもいきません。セクハラという言葉もなかったころです。90年代半ばまで、女性を年齢でからかったり、バストが大きい人を揶揄したり、ということは日常茶飯事でした。 中でも笑って済ませるには許しがたい、しつこいオジサンが職場にいました。20代後半になると、飲み会のたびに、年齢のことやシングルでいることをからかわれ…

Tokyo2020 セーリングを江ノ島で観戦

せっかく、オリンピックが日本で開催されているので、生で見たい!  快晴だった今日、双眼鏡を持って、江ノ島の展望台「シーキャンドル」に上りました。最上階のテラスから、セーリングの決勝を望むことができました。思い立ったら、すぐに行動に移せるのが、自由業のいいところです。 オリンピックの期間中、島内には車で入れませんが、歩いてなら、いつも通りに入ることができます。入口近くの駐車場に車を止めて、ぶらぶら…

退職して思うこと(4)~ 新入社員のころ

半年にもわたる新人研修が終わって、いよいよ仕事が始まりました。 新入社員1千人の中から、同じ製品開発の事業所に配属された社員は100人程度でした。そのほとんどが、希望する類の部署に振り分けられたのですから、これも外資系ならではの合理性でしょう。特段の意図がなければ、本人の希望に沿った内容の仕事をさせるのが、本人にとっても、引いては会社にとっても良いのではないでしょうか。 希望どおり、製品開発の技…

QBハウスで緊急カット

夏、真っ盛りで、暑い日々が続きます。 6月12日に美容室でパーマをかけてカットした髪ですが、襟足まで伸びてきて、ちょっとうっとうしくなってきました。そろそろ美容室に行ってもいい頃です。 行きつけの美容室は電車に乗って、乗り換えて、トータル30分ぐらいかかるところです。もともと近くの美容室で担当してくださった女性の美容師さんが、個人でマンションの1室を借りて開業したプライベートサロンです。 さすが…

横浜中華街で願掛け ~ 華正樓新館にて

横浜中華街は、私のラッキープレイスです。 起業のために資格をとったときの試験の帰り道にも、わざわざ遠回りして、中華街大通りにある老舗、「華正樓新館」で食事をしました。合格祈願のための神頼みです。試験の出来はイマイチだったのですが、なんとか思いが通じて、今日があります。 きっかけは、さらに遡ること数カ月前に、別の事案で中華街近くのビルを訪れて、面接試験を受けたときです。いまひとつ上手に受け答えがで…

飛鳥 II に乗ってみた ~ 伊豆諸島&相模湾ショートクルーズ

船旅も覗いてみたかった世界です。 退職したとはいえ、起業したばかりではさすがに、長期間のクルーズは都合がつきませんから、昨年初めて乗船したのは、クリスマスシーズンに企画されたショートクルーズでした。 横浜 大桟橋から、2泊3日で伊豆諸島を巡って相模湾経由で帰航するコースです。どこにも寄港しませんから、中日はゆっくり船内生活を楽しめます。初心者が船旅を経験するのにぴったりだと思いました。 飛鳥II…

退職して思うこと(3)~ 会社選び

80年代後半のバブル景気の波にのって、幸運にも複数の企業から内定をもらうことができました。そして最終的に、外資系IT企業(米国本社)に入社することになりました。 その会社に決めたのは、IT エンジニアという職種のほかは、次のような理由からでした。 ① 米国の文化に憧れていた。  60年代に育った者にとって、TV番組「奥様は魔女」に出てくるような生活は憧れでした。そして当時、そんな米国人の家庭が近…

ホテル予約をいれるとき

旅行が趣味なので、よくホテルを利用します。会社員の頃は国内外の出張も頻繁でした。そんなときも、会社専用の旅行会社に任せずに、出張規定の範囲内で、なるべく自分で探して決めていました。 国内では、基本的に大浴場のある、リーズナブルな値段のビジネスホテルを選びます。リゾートにいくときはホテル滞在も大きな楽しみなので、また違った選び方になりますが。最近、泊まったビジネスホテルで、とくに良かったところを紹…

2021年7月 北海道フリーパス5日間~最終日(祝津・小樽)

JRタワーホテルに泊まった翌日の朝食は、隣接するビルの1階にある「PAUL」のモーニングセット 880円 と決めています。パリの香りいっぱいのパン屋さんです。 最終日に訪れたのは、札幌から小樽まで列車で30分、さらに小樽からバスで北へ20分の、祝津(しゅくつ)です。今回の旅で一番訪れたかった、ニシン漁で栄えた古い湊町です。 定期観光バスでは、旧青山別邸という網元の屋敷を訪れるだけのコースが多いの…

2021年7月 北海道フリーパス5日間~4日目(留萌・増毛・札幌)

4日目は、旭川から 早朝 7:18発のローカルの留萌線に乗り、留萌からさらに 9:50発の沿岸バスに 30分ほど乗車して、古い湊町、増毛を目指しました。以前は留萌から増毛までも鉄道が通っていて、健さんの映画「駅 STATION」にも登場しましたが、今は旧駅舎が残っているのみです。廃線になるまえに、もっと早くきておくべきだったと、とても残念に思います。 留萌線にはかろうじて、明日萌(あしもい)など…

2021年7月 北海道フリーパス5日間~3日目(最北端 宗谷岬)

早朝出発が続いたので、今朝はゆっくり。9時39分の宗谷バスで最北端の宗谷岬へ向かいます。片道1,420円ですから、バスセンターで往復切符 2,560円を買っておくと、若干お得になります。 50分程で最北端の宗谷岬に到着。バスを降りたら記念撮影は後回しにして、背後の丘を登り「間宮堂」へいっ直線です。名物、塩帆立ラーメン(800円)と帆立バター焼き(600円)を頼みました。帆立の出汁が出たスープと、…

2021年7月 北海道フリーパス5日間~2日目(函館-稚内)

本日は、特急北斗3号 7:37発で函館を出発し、札幌、旭川で特急を乗り継いで、宗谷本線で一気に稚内まで北上します。ひたすら列車移動の一日となります。  JR北海道の特急列車の座席は背中にクッションがあり、長時間の乗車にも耐えられるよう工夫されていました。こういう心づかいは嬉しいですね。座り心地、良かったです。 座席は、JR時刻表とネット情報を駆使して、すべて進行方向の窓側になるように予約しました…

2021年7月 北海道フリーパス5日間~1日目(函館まで)

初夏の北海道周遊も、長年温めていたプランです。 鉄道かレンタカーかで迷いましたが、廃線、廃駅が進む時代なので、鉄道旅を優先することにしました。 大人の休日倶楽部「JR東日本&北海道フリーパス5日間」26,620円を目いっぱい使って、最北端の稚内と古い湊町めぐりが今回のテーマです。 まずは、早朝から新幹線で函館へ向いました。終点の1つ手前の駅、木古内(きこない)で下車して、函館バスで松前半島を横断…

退職して思うこと(2)~ 就活

30年以上お世話になった外資系IT企業に入社できたのは、時代の波に乗ったから、としか言えません。 当時は、大学を出ても女子学生の採用はほとんどありませんでした。三年生の後半になると男子学生のところには、あちこちの企業から山程パンフレットが送られてきましたが、女子学生には1通も届きませんでした。採用窓口に電話しても、「大学卒の女子の採用予定はありません」と言われることなど当たり前でした。 ところが…

起業した理由

定年退職する数年前から、将来、起業することを考えていました。せっかくの人生、このまま会社員だけで終わって、起業を経験しないのはもったいないと思ったからです。具体的な宛があったわけではありません。最近、テレビや雑誌で、女性起業家の特集や記事をよく見かけるようになった影響かもしれません。とにかく一度、やってみたかったのです。 ただし退職金が目減りするのは避けたいので、開業にあまり費用がかからず、失敗…

名刺を自作しました

個人事務所を開業するにあたって、名刺を自分で作りました。アマゾンで名刺印刷用の用紙を買い、自宅にある普通のインクジェットプリンターで印刷すると、業者さんに頼んだもののようにきれいに仕上がりました。 1枚の用紙に、白紙の台紙が10個並んでいて、ポストイットのような素材のシールでつながっているだけです。プリンターでA4用紙と同じように印刷したら、シールをはがして台紙をバラバラに取り外します。だから縁…